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カルマニア帝国の歴史

カルマニア帝国の歴史

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 カルマニアの歴史は、“先陣”サイランティールの逃避行に始まる。これは神知者に敗北した西方軍がフロネラを横断し、オローニン渓谷のペランダの地へと至る苦難の物語であった。




 サイランティールは、傭兵として圧政を引いていた「スポルの薄闇の帝国」と戦った。この帝国に対する戦いは、2つのレベルから読むことができる。まず純粋に軍事的な歴史としてのレベル。そして、解放された街が魔法の城となり、ペランダの人々の歓迎が「青の城」の神秘的な女神シャルメインとの絆を深めるといった、神話的なヒーロークエストとしてのレベルである。古い物語は、サイランティールが謎めいた消え方をしたという点で一致している。彼はペランダ地方の敵対者に殺されたとも、聖者や神となったとも、また愛する女神シャルメインを求めて「青の城」へ赴いたとも言われている。

 サイランティールとシャルメインの子がカルマノスであり、カルマニアの最初の王(シャー)と呼ばれている。彼の出生は定かではない。彼は魔法の湖の中で育てられたと言われている。彼は生得の指導者とみなされ、「法をもたらすもの」と呼ばれた。彼は“薄闇の帝国”と戦い、七つの都市を解放し、その最後の皇帝を殺した。

 カルマノスの去った後、多くのカルマニア軍事組織の開祖として知られる“戦将”スランダールが後を継いだ。彼は「薄闇の帝国」の最後の勢力を滅ぼし、それからかつての同盟者たちの土地を奪ってカルマニア王国の首府ジョールをオローニン渓谷に定めた。ペランダの独立の歴史はこの裏切りをもって終りを告げた。解放された都市は今やカルマニアの官吏と兵士たちに占領されたのである。

 スランダールの子、“平和の作り手”カルシャンダールは、平和で豊穣にみちた治世で知られている。彼は多くの妻と数え切れないほどの子をもち、スポル帝国の残党や「淡水海同盟」、ダラ・ハッパ帝国、ペランダの大司祭たちと手を組み、カルマニアの最初の宮殿を建立した。通商と芸術は栄えた。

 その後、宗教的分裂と内戦が、二つの王家の間で半世紀(847-900)に渡って続いた。これはカルシャンダールの妻たちの出自が著しく異なっていたためだとされる。“闇の王”たちはダラ・ハッパ帝国を攻撃し、夜と冬のトロウル的な野蛮な神々を崇拝した。闇の王たちは敵を脅迫するために、残虐行為と恐怖の戦略を用いた。“光の王”たちはダラ・ハッパ帝国と同盟し、ダージーン国と戦った。光の王たちは、騎士道の理想とする「死か栄光か」という愚かな姿勢を体現していた(近世のカルマニア人は、このいずれもが同様に悪であるとする)。

 10世紀はじめ、カルマニアはEWFと衝突した。彼らは強大なドラゴンたちを殺すすべを発見し、ダラ・ハッパを“太陽ドラゴン”の支配より解放した。ダラ・ハッパとの同盟でペローリアの安全が確保されると、彼らはサイランティールの復讐よと、馬を駆ってフロネラのロスカルムを攻撃した。この時代の「獅子王」たちは、光と同盟した勇敢な戦士たちだった。

 ダラ・ハッパ帝国の皇帝にカルマニアのシャーの姫が嫁ぎ、三人の息子が生まれた。これが「世界を分かち合った三兄弟」──ダラ・ハッパの皇帝、カルマニアのシャー、セアードの高王──である。EWFが1042年に滅亡してよりおよそ一世紀に渡って、ドラゴンを敵とするこの三国は緊密な同盟国でありつづけた。カルマニアはこの間に多くのダラ・ハッパやゼイヤラン的な概念を取り入れた。

 ドラゴンが引き退いた後、ペローリア全土で反乱が頻発した。「戦の三世代」と呼ばれるこの時代に、カルマニアとダラ・ハッパの関係は悪化し、“大王”ハランによって起こされた対アルコス大戦役へとエスカレートしていく。この戦争の物語はペランダの叙事詩「アルコシアド」で語られている。だがアルコスとカルマニアの両軍が合流し、ドラゴン・パスの古の敵に対して侵略をはじめた時、戦争は終りをつげた。

 「ドラゴン・キル戦争」はカルマニア(そしてペローリア全土)に甚大な傷痕をのこした。ハランの後継者は、シャー・タヴァール(「雄牛の王」)と名乗るウォリオンの蛮人にその地位を簒奪された。彼とその配下はカルマニアを乗っ取り、その封土を回復した。シャータヴァールの子“征服帝”カルタヴァールはユスッパとライバンスを占領し、ダラ・ハッパ帝国を屈服させた。

 雄牛の王たちは(闇の)「雄牛」と(光の)「獅子」との間の大雑把な二元論を確立した。これはカルマニア宗教理論を微妙な違いを切り捨てて復活させたものだった。この理論は切り伏せる敵がいる間は軍隊に力を与えてくれたが、勝利の後には彼らを退廃と堕落の中に陥らせることになった。

 カルマニア帝国は、七母神が赤の女神をリンリディに連れ戻ったときには、既に周辺部から崩壊しはじめていたのである

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