ルーンクエスト情報局

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オーランス人の「名乗り上げ」

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MLで、ヒョルト人の戦士キーワードにあるアビリティ「Boasting」についての話がありました。

goo 辞書から:

boast


━━ v. 誇る (of, about); …の所有を誇る, 持っている.
━━ n. 自慢, ほら; 誇り.
make a boast of …を誇る, 自慢する.
boast・er ━━ n. ほら吹き; 自慢する人.
boast・ful ━━ a.
boast・ful・ly ad.
boast・ful・ness n.

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つーことで、「ヒーローウォーズ」では〈ほらふき〉と訳されているこの能力ですが、実際に意図されているのは、ヴァイキングとかで「私は○○、××の息子、その父は……」という、「名乗り」のことらしい。どうも「英語で適当な単語がない」というのが本当のところのようで……



グレッグ・スタフォード氏:

One thing to remember here is that boasting is not lieing. It is telling of one's deeds, and is considered to be normal activity. People are expected to state who they are and so on. It serves a couple of purposes:


1. Answeres "Who am I?"
2. Answers, "Here what I can do," in trms of setting up knowledge for outsiders about one's power and, especially, one's connections (As in, "Don't mess with me because my brother-in-law has a large band of warriors," kind of warnings.)


The art is in finding the right balance of fact and pride and humility, plus the artistic/poetic language appreciaed by one's audience.


「俺は○○だ」「俺は○○ができる」というのを名乗って、「だから俺に手をだすな」みたいな感じで使うらしい。嘘(ほら)は、フレーバーであって、事実と名誉が重視されるということ(名乗りをあげたときに嘘を言えば、周囲からツッコミが入ると述べています)。


んで、実例をグレッグ氏はあげています。

単純な名乗り:

「ハロー。私はグレッグ・スタフォード。30年間ゲームデザイナーをしている」

誇りを込めた名乗り:

「私はグレッグ・スタフォード。5つのRPGを出版し、4つのボードゲーム、1つのミニチュアゲーム、1つのコンピューターゲームをつくった」

修飾をほどこした名乗り:

「ようこそ皆の衆。我はグレッグ、数千人の人々に喜びと苦悩をもたらしたロールプレイングゲームのデザイナーであり、その果実として息子たちの衣食を養ったのだ」

過大評価な名乗り:

「我はグレッグ。世界でも有数のゲームデザイナーの一人であり、私ほど卓越したデザイナーはかつてなかった」

Boasting な名乗り:

「我はグレッグ。ほかの人々がただダイスを振っていた時代に、ロールプレイングゲームの真なる芸術性を創造した。私はロールプレイングゲームのなかの“演技”というものを発明し、この業界を今あるものにしたのだ」


このあたりについては、阿部謹也氏の「教養とは何か」で「棒打たれのソルティンのサガ」の話、「世間」というものが支配的だったヴァイキング文化についての話のなかで、ヴァイキング社会で「なぜ名乗りが重要なのか」「なぜ名誉が重要なのか」ということについて、よく説明されています。


「世間」とは何か (講談社現代新書)

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