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ハーサルター王子と赤の皇帝

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西山さんのコメント

nishiyama 『サーター王のレガリア「剣」にハーサルターが宿ったワイターを持つバンドが現われれば、ずいぶん正統派ファンタジーだと思ったこともありました。しかも赤の皇帝を凹ませたハーサルターは、ルナーに対して有効な魔法を持っている可能性があるのですよ(笑)。』


で思い出した、ちょっと前に World of Glorantha ML で流れていた話題。
サーター王国が滅んだ「ボールドホームの戦い」で、赤の皇帝に致命傷を負わせたハーサルター王子についての話題です。



(前略)
王の戴冠に続き、彼の二人の娘と八歳になる息子ハーサルターが進み出て、王国を守るという不可侵の誓いを立てた。サーターの寺院で彼らはフマクトの助力を求め、恐るべき禁忌と誓約と引き換えに英雄的な力を得た。この感動的な儀式に感じ入った人々は同様のことを行い、死ぬまで、そして死してなおサーターを守ることを誓い、“死の一門”を結成した。


1602年、ルナー帝国はサーターを粉砕すべく大規模な軍事行動を起こした。


(中略)


王の息子、“恐るべき”ハーサルターは皇帝と一騎打ち対決し、致命傷を負わせた。もし瀕死の皇帝がこの少年の防御をかいくぐり、彼に誓約を破らせるようしむけて死をもたらすことがなければ、この日の戦いはサーター軍の勝利に終わっていただろう。


(中略)


サーターの最後の守り手となった勇敢な者たちは、ある者は死ぬまで戦い、ある者は奇跡的に脱出し、ある者は捕らわれ、ある者は殺され、ある者は奴隷として売られた。サリナーグの一族や“死の一門”は誰一人として生き残らなかった。


ルナー軍は首都と街を占領し、占領統治を始めた。すべての部族に過大な税がかけられた。こうしてサーター王国は崩壊した。

(「グローランサ年代記」、『ドラゴン・パス合史』、サーター王国/サリナーグ王)


質問として、

  • 赤の皇帝はここで死んだのか?
  • 「誓約を破らせるようしむけて死をもたら」したのは、どうやったのか?


というのが出て、それに対してのグレッグさんの回答は、

  • 赤の皇帝イグニフェルは、数年後に“狂戦士”ハレックに殺されるまでは生きてたよ。
  • 赤の皇帝は、最後の一撃が加えられようとしたとき、「自分からハーサルター王子に背を向けて」、それにより「Never attack from behind」というフマクトの制約を破らせたんだ。フマクトは、制約を破った王子に死を与えた。


赤の皇帝なにしとるん(笑)。
かっこわるっ!w


また、サーターの人々にとって、この「死の一門」とハーサルター王子の物語は、おおきな悲劇として語られているということです。生命と活力の象徴である子供がフマクトに身を捧げて死ぬ、ということが。


自分も、ハーサルター王子とフマクトとサーターの炎のネタはシナリオで使おうと思ったことがあります。すたあれいでぃさんも使ってたかな? 「失われた王国の悲劇」であり、使いやすいネタではありますね。