この2020年に実施された3回のセッションのリプレイは、予想以上にまとめるのに困難を伴い、まだ完成に至っていません。
しかし、完成までに時間がかかりそうなため、ひとまずほぼ原文のままでお届けすることにします。以下のオープニングシーンに続いて、本編のPDFへのリンクを用意しています。
「イラストを描いたり、動画を作成したりしてもいいよ」と考えている方がいらっしゃれば、ぜひ私までご連絡ください……。
このリプレイは、メロ・イェロのプレイヤー、おおまがつひさんに捧げます。
【GM】:こんばんは。みなさん、おあつまりですね。プレイヤーキャラクター、どれにするかまだちゃんと決まってなかったと思うので、決めてしまいましょう。
【ヴロク鷹のボブ】:鷹が私で良かったんでしたっけ? 希望なかったようなので。
●ヴロク鷹のボブ Bob the Vrok Hawk
ボブは光の神イェルマリオ・カルトの聖鳥であるヴロク鷹です。神に愛された門人に仕えるため、太陽神によって "覚醒"し完全な知性を得たのです。ボブの主人は“黄金の錠の”イェランダでした。にもかかわらず、イェランダとボブは仲が良くありません。その理由は、第一にイェランダは血気盛んな「女性」であることです。さらに悪いことに、彼女は鷹狩りが好きではありません。それでもこのヴロク鷹は女主人の幸福を願ってはたらいています。「彼女があのかわいい顔をトラブルに突っこまなければいいんだがなあ」。
しかし、彼女が「光の将」インヴィクタス卿に挑戦したとき、彼は助けてやれませんでした。彼女は文字どおり地面に叩きつけられたのです。
【マルス・メルス】:じゃあ、わたしは農民のマルス・メルスでお願いします。
●マルス・メルス Mars Melus
マルスは典型的な太陽領の農民です。ストイックで忠実、多分にユーモアに欠けますが、愛する家族 ——妻のカーラ、そして長男(男の子、イェルマリオに感謝!)ハロリックと3人の娘、ケリン、エリンと小さなアリーゼ ——のために一所懸命はたらいています。彼が不平を言うとすれば、たいてい天気のことだけで、それはどこの農家でもそうなのです。
マルスは太陽領の民兵として年2回のカルト奉公を始めたばかり。春の種まきには戻りたいと思っています。与えられた任務(神殿の地下室の見張り)を問題なくやり過ごし、奉公が終われば、彼は農場に戻り種まきを手伝えるでしょう。
【メロ・イェロ】:おいら、おさるでよかったですか?
●メロ・イェロ Melo Yelo
メロ・イェロ は本当に不思議なバブーンです。メロ・イェロは、陽の天蓋寺院の黄金屋根のきらびやかな光の反射に魅せられて大荒野から引きよせられ、信者となったのでした。困ったことに、入信を希望したものの、差別主義者の光の司祭たちにメロ・イェロは追い払われてしまいました。しかし、彼はイェルマリオが天命であると確信しており、司祭が同情することを願って、太陽領の周りをうろついています。彼の誠心の象徴として、メロ・イェロは完全にひげを剃り、肌を鮮やかな黄色に染めています。
メロ・イェロは陽の天蓋寺院の司祭を感動させるために何かをしたいと思っています。そうしたら彼らはあなたが本当にイェルマリオの信者になるための方法を聞かせてくれるでしょう。
【イェランダ】:リーダーの“黄金の”イェランダです。
●“黄金の錠のイェランダ Yelanda Goldenlocksイェランダは、陽の天蓋寺院のイェルマリオ・カルトに所属する数少ない女性の一人です。イェルマリオのカルトでは女性の昇進は禁止されていませんが、ここまで昇進するのには男性の偏見と闘わなければなりませんでした。彼女はカルトのルーン王(光の娘/ライト・レディ)としての地位を得る資格がありますが、彼女の申請は太陽領の光の将であり上級ルーン王であるインヴィクタス卿によって断固として拒否されています。
昨日、ついにフラストレーションが爆発し、彼女はインヴィクタス卿に決闘を挑みました。しかし光の将に惨敗した彼女は、いま寺院の施療院で屈辱的な敗北の傷をいやしているところです。
【イェランダ】:でも、わたし、制約で太陽信仰の鷹と農夫と以外、話せません……。
【GM】:お猿も光の神の信者ですので、会話可能ですよ。
【イェランダ】:あれ? メロ・イェロはイェルマリオに入信しているんでしたっけ?
【GM】:おさるは平信者あつかいですね。精霊呪文は教えてもらえています。
【マルス・メルス】:「はあ、バブーンが太陽の信者? 馬鹿なこと言うんでねえべ。」
【イェランダ】:私のイェランダのイメージ>アイコン参照
【GM】:だれww
【イェランダ】:ポンコツセイバーですね。
【イェランダ】:インヴィクタス卿に負けた時。
【メロ・イェロ】:これすば仕様のアルトリアさん
【イェランダ】:めっちゃイメージかたまったww
【サルシャス・ヤラーロ】:ではわたしはルナーの軟弱貴族で。
●サルシャス・ヤラーロ Sarshas Yarallo
良いとこの貴族の息子にはよくあることだが、あなたは大きく輝かしい将来の前に、軍属して赤の護民官として活躍している。しかしクソったれなバットにかけて、いったいぜんたいどうしてプラックスなんだ? 天候は最悪、食べ物は不味い、パヴィスに夜の生活はほとんど存在しない。太陽領はさらに悪い。部外者にはベールで顔を隠している女性と話すことさえ許されない。勇気があって自信はあるのだが(しかもサルシャスはハンサムでもある)、周りに偉い人がいなければ、女性に優しく接しても意味がありませんよね……。美人なら別だが……。
サルシャス・ヤラーロは若輩であり、そのため文書の配達を命じられ(しかも文書をしたためているあいだ寒い総督の控えの間で2時間も待たされ)、日没と同時に陽の天蓋寺院に向けて早馬で送り出された。嫌な仕事の数々を押しつけられている。
【サルシャス・ヤラーロ】:ふわふわヘアーの軟弱貴族のイメージで御願いします。こんな雰囲気です。
【GM】:また Fate やん!ww
【サルシャス・ヤラーロ】:なんかふわふわヘアーのイメージだったのでふわふわで検索しました
【イェランダ】:ふわふわというよりワカメ…。
【サルシャス・ヤラーロ】:キャラ性能かなり弱いのでイメージにあってる。
【GM】:では、シナリオを開始いたします。「MAD PRAX: Beyond Sun Dome」、もとは旧版ルーンクエストのシナリオを、新版ルーンクエストに移植したものです。1990年代のシナリオです。
【メロ・イェロ】:はい。
【ヴロク鷹のボブ】:よろしくお願いします。
……以下、本編(↓)