ルーンクエスト情報局

新ルーンクエストの情報です。

神話

トロウルと3つの神話の道具

トロウルはグローランサ最強の種族のひとつであり、PC用種族として人気が高い種族です。というか、グローランサで異種族をプレイしようとしたらダックかトロウルしかないんじゃないか(エルフは野菜だしドワーフは機械だから)。 そのトロウルの最大の弱点…

ウーマスと嵐の裔たち

ウーマスは「嵐の父」としての名誉を与えられている。彼は「若き神々」の中でも最も偉大なものだった。最初の若き神々はニンフと神々の子との間に生まれた。小神と大いなる精霊との結びつきから生まれたものもあった。最後になって、最も偉大な神々の二柱、…

ヒーロークエスト考

司祭がこの探索を取りしきることとなった。四角い「大地の庭」は掃き清められ、聖水が撒かれ、特殊な香草を散らして乾かされた。四隅にはそれぞれ年老いた司祭と女祭が座り、会衆がまわりに集う。それぞれの角には祭壇が設けられた。四角のなかには、寺院の…

「グローランサ年代記」(king of Sartar)の新版が発売中

日本では「グローランサ年代記」の邦題で出版された、King of Sartar の新版が発売中です。

七母神

神話と歴史 赤の女神の到来以前、女神の生誕地リンリディ地方は、カルマニア帝国とペントと赤の平原の騎馬遊牧民との間隙に位置する危険な辺境地帯であった。この地において、不平者、追放者、女祭らの一団が密かに会見し、史上初の途方もない儀式の準備を進…

奇妙な断章:ザブールの語るには

スパイク山の西の地は「論理の地」であった。その地の支配者はマルキオン。以下は、彼の信者たちが神と魔術と信仰について語ったものである。 ザブールかく語りき セシュネラ地方の「曙の時代」の文書より以下は第一期のセシュネラ地方とラリオス地方の「白…

ヒーロークエストを行う

ヒーロークエスト Heroquesting グレッグ・スタフォード:著 以下が、今現在のわたしのヒーロークエストについての理解である(メーリングリストへの投稿の抜粋による)。 ヒーロークエストは、通常は英雄界で起こる。英雄界とは(我々が今や理解したように…

神紀の終り:オォルス・サーラー戦争

いきなり東方諸島編。 このへん、あんまり日本では紹介されてませんよね。(Zeb さんがひとり気を吐いておりますけど) 東方の神話では、世界が周期的に「理法の戦争」(Cosmic War)で破壊されて再生するという周期があるという認識があり、「創造紀」「高神…

地上における赤の女神(ティーロ・エスタラ)

女神の再誕 「ルナー帝国の歴史」から、「0ウェイン:地上における女神」をダイジェストでお送りします。 ST.1220年――この年、赤の女神はトーランの都に生まれた。七人の陰謀家たち、後に「七母神」と呼ばれる者たちによって、この魔法の儀式は執り行われた…

火焔の山〜ファイアバーグ〜

海洋の大閉鎖のあいだ、海上でおきていたことを知る者はおらぬ。だが我は知っている。黒蓮の粉の合い間の、苦悶に満ちた眠りの中で、翼ある魔が我を連れその光景を見せたのだ。―― ウマリアスが来た。その焔は眩しすぎて、まるで黒いようにみえた。それは水に…

クラーシトの神学

おお、そうだ。クラーシトは宇宙女神グローランサの混沌の相だとかいう主張もあったんだ。# kosaki 『な・・ それどこのトンデモ主張ですよ?』 (2006/03/09 09:35) ルーンクエスト最後のサプリ、Lords of Terror に載ってました。ルナー帝国の諜報員がクラ…

魔道と苦行

まりおん補注: このエッセイは、魔道の分派がどのように生まれていったか――特に、第二期フロネラの信仰からカルマニア、そしてルナー魔道への展開を解説したものです。 マルキオン教を表す言葉に「一なる神に数多の教え」という名言がありますが((c)ジオ亭…

神話と歴史:ダラ・ハッパからルナー帝国へ

1600年頃、路上学校で老教師が子供たちに語った話 ■黄金の時代 昔々、世界はたった「ひとつ」のものだった。わしらはそれを“創造主”とか、“一なるもの”とか呼んでおる。とは言っても、偉いダーゼイターの司祭様だってそれが何だったのかは説明できんのだが。…

星の物語

グローランサの惑星 現実だと定義があいまいな「惑星」ですが、グローランサでの「惑星」の定義は明確です。「天蓋の下を通る天体はすべて惑星と呼ぶ」したがって、太陽も惑星の一種です(えー)赤い月は「惑う」どころかまったく動きませんが、上の定義から…

オリアの救出

(ペローリアの農民の伝承) 大地の女帝には、3人の娘がおったよ。その娘達はデンダーラ様、ゴゴーマ様、そしてオリア様とおっしゃる。 デンダーラ様は太陽の花嫁となり、ゴゴーマ様は弱者を守るために恐ろしい女神になられた。オリア様は大地の母となった…

ルカリウス帝の物語

■ルカリウス帝の物語 (アルコスで語られる話) アナクシアル王朝の時代、ルカリウス帝は諸王に朝貢を求めて使者を送った。皆が素直に勅命に従ったが、メルニッタの都の黒き女王、セデーニァだけは別であった。代わりに厚かましきメルニッタの市民は、女王──彼…

ウルフランナーの歌

我ら統べるはまことの皇子 サーターの血脈のほかに無し 凡そ諸王がためには狼は走らじ 命に従うことはなし テルモーの族(うから)を召し命ずるは 変成者の裔にほかならじ 賜りし恩義に縛られて 狼王の牙、彼の法に従う スターブロウ、我らに永久の誓約を求…