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オリアの救出

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(ペローリアの農民の伝承)

 大地の女帝には、3人の娘がおったよ。その娘達はデンダーラ様、ゴゴーマ様、そしてオリア様とおっしゃる。

 デンダーラ様は太陽の花嫁となり、ゴゴーマ様は弱者を守るために恐ろしい女神になられた。オリア様は大地の母となった。

 女神様は、わしらが女神様とその子供の作物に対して適切な敬意を払っている限り、飢餓の際には助けてやろう、と約束してくださっておる。全ての植物と動物は元をたどればオリアに行き着くのじゃ。ロウドリル様が大地を霜から守ってくださる。その上で女神様はわしら敬虔な農民に豊穣を与えて下さるのじゃ。

オリアの救出

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 オリア様は戦士ではない。そしていつも邪悪なものたちに狙われておった。まだオリア様が若い頃、オリア様は二人の姉妹と一緒に、“怪物の男”デシュコルゴスにさらわれ、地獄に閉じこめられてしまった。

 ロウドリル様はある時夢を見た。その意味は分からんかったが、いろいろな賢者に話を聞くとどうやら「妻」というものの話らしい。それまで妻というものを持った者はなかったが、ロウドリル様はいたく興味を持たれた。そこで夢に従って、地獄へ下っていった。

 地獄は真っ暗だったが、ロウドリル様は自分の中に炎を持っていたので闇でも目が見えたのじゃ。やがてロウドリル様は怪物の男の館に辿り着いた。デシュコルゴスはロウドリルをもてなすと、俺様とチェスをやろうと言ってきた。

 ロウドリル様は負けたよ。大負けに負けた。負けるたびに、ロウドリル様はその力を怪物の男に取られていった。最後には、ロウドリル様は客人ではなく、夜には鎖につないで箱にしまわれる奴隷となってしもうた。

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 ロウドリル様はデシュコルゴスの妻、アナーラ・ゴアとよく話された。この女神様も怪物の男に虐待されておったのよ。ロウドリル様は哀れにお思いになり、わずかに残った熱の力で彼女を癒してやった。女神様はびっくりしたよ。なぜって、今までデシュコルゴスはそんなことをしたことがなかったからの。女神様はロウドリル様に好意を持たれた。

 ある夜、デシュコルゴスは再びチェスをしにやってきた。もう奪い取る魔法もないもので、今度は殺してしまおうという魂胆だった。しかし、ロウドリル様はアナーラ・ゴア様からデシュコルゴスの秘密を聞いておった。ロウドリル様はゲームの始まる前に、デシュコルゴスの傷を癒してやった。デシュコルゴスは激高した。地獄に「いたわり」がやってきた時、彼は地獄の王でいられなくなる決まりだったのじゃ。デシュコルゴスはロウドリル様に襲いかかってきたが、力を取り戻したロウドリル様に叩き伏せられた。

 こうしてロウドリル様は地獄の王となられた。ロウドリル様は、デシュコルゴスが奪っていた宝を持ち主に返してやった。また、捕らわれていた豚や牛などを地上に戻してくださった。怪物たちを第四階層地獄にアダマントの扉で封じ込め、デシュコルゴスを門衛とした。最後に、デシュコルゴスに捕らわれていたオリア様たちを助け出された。ロウドリル様はオリア様を妻に迎えた。

 ロウドリル様は地界の王じゃ。誰が地上の支配者であろうと気にはなさらん。じゃが、あまりにひどい仕打ちをする者には、怪物の男と魔物を第四階層地獄より解き放って、我ら農民を助けてくださるのじゃ。ありがたいありがたい。