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第一期の歴史:ジェナーテラ最高評議会

f:id:mallion:20170410220014j:plain「曙」の奇跡を伝導するためにつくられた「世界友邦評議会(World Council of Friends)は、150年ごろからアルコスのシャーガシュ信者(人間ではなく地獄の生物だったようです。シャズゾールの子ら(Shadzoring))と対立しました。
迅速な意思決定を必要とされた評議会は、世界友邦評議会の上位に7人からなる新たな評議会を作りました。これが「ジェナーテラ最高評議会」(High Council of Genertela)、またの名を「第二評議会」の始まりです。




第二評議会「死の魔王」(Lord Demon of Death)とよばれる戦闘指揮官を任命しました。これはゾラーン・ズバール(Zolan Zubar、トロウルの戦神ゾラーク・ゾラーンのオーランス人の間での呼び名)の信者であるヴァルゾール・カイトール(Varzor Kitor)という人間が任命されたためこう呼ばたと思われます。


この人物、いまもヒョルトランドにいる暗黒を信仰するオーランス系部族のキトリ人(Kitori)の祖なんですね。かれは「鉄砕き」(Ironbreaker)という剣を評議会から与えられています。これは現在はタラスター王家に伝わっており、アーグラス皇子が手に入れるという「不壊の剣」と同一のものではないかと思っているのですが、真偽のほどは不明。


カイトールは軍を率いてアルコス市を攻囲しますが、地上の地獄であるアルコスをみて軍の士気は低下(トロウルだけは喜んだと書いてあります)。アルコスには周辺の小領土の統治を認めて和議を結んでいます。


このころアルコスがダラ・ハッパ皇帝を出していたのですが、アルコスの地位が低下したことで他の地域の動きが活発になります。しかし他のダラ・ハッパ地方の勢力も第二評議会と対立。チャリオット(戦車)を使うかれら(ジェナロング朝の勢力だったんでしょう)に、戦車をつかった戦法を知らなかった評議会軍は苦戦します。そのため、プラックスの遊牧民を傭兵としてつかって対抗したりしている。


戦争は50年におよび、死の魔王も何回か代替わりします。ただ、戦死による交代はなかったとされています。トロウル、人間、ときにはドワーフが死の魔王になったこともあったようです。
アルコスでもシャズゾールの王朝が転覆し、人間による支配がはじまったことで各地は動揺します。その中からコルダフというコスターディの貴族が勢力を伸張します。彼は210年にライバンスを統治下におくと、評議会と同盟を結びます。それに反対するジェナロング朝、シャズゾールの残党が、230年にアージェンスリール(Argenthrill、アージェンティウム・スリーリーとも)で第二評議会に最後の戦いを挑みますが敗北。組織的な反抗は終息します。


221年、コルダフ帝はイェルムによる王朝樹立を宣言します。このときまで、「イェルム」という神は地上に戻っていなかったということになっています。オーランス人は仇敵であるイェルムが地上に戻ってきたことで不満を募らせますが、評議会オーランスの誤りが正され、世界のバランスが回復されたことを祝福したのでした。


-100 連合評議会、退いた氷河の後に入植する。人口増加。[BCG]
0 “曙”。[GB]
10 目覚めたエルフ、ドラストールを通過するも、人影を見ず。[BCG]
78 古き荒野の「全種族評議会」が「世界友邦評議会」に加盟。[BCG]
80 世界友邦評議会、セアードに“ハイアロールの子ら”を発見。[D:LoD]
95 オーランスとカルグザントの間で「天空の戦い」。カルグザントが打ち負かされる。[GRoY]
98 アガーのスカンティ、世界友邦評議会に加盟。[BCG]
99 ラクリーン、友邦評議会の宣教師と接触するも、加盟を拒む。[BCG]
100 タラスター、世界友邦評議会に加盟。[BCG]
111 “入植者”カラスマス、東ドラストールに入植。[D:LoD]
114 初めてダラ・ハッパに世界友邦評議会の宣教師が入る。彼らは戻らなかった。[BCG]
137 クレフトでヴァイロープがドラスタの最初の女祭となる。[BCG]
140 ドーカットで“踊り手”イシドロスによって最初のフェルディシの遺跡が発見される。[BCG]
147 ヴァイロープの配偶者であるクレブラス、雷鳴山脈へ旅して魔剣“鉄砕き”を持ち帰る。[BCG]
148 タラスター森林が世界友邦評議会へ加盟。彼ら(エルフ)はドラストールへの早急な移住を要請。[BCG]
150 世界友邦評議会はドラストールへの移転を決定。“善人”グワリンカス、ラクリーンのラニスト族、スカンティ族、ドラストールへの入植者を集めてドラストール部族連合を結成。[BCG]
155 シリーラが世界友邦評議会へ加盟。ダラ・ハッパとの間に小競り合いが起き始める。[BCG]
167 ゼイヤラン宣教師の虐殺により、ペローリアとダラ・ハッパの間で全面戦争が勃発。[UL]
172 ウズの軍団がセアードのイェーメス市を攻撃し、ケスティネンドス帝を殺害。ダラ・ハッパ帝国と世界友邦評議会の間の戦争へ発展。[GRoY,BCG]
180 世界友邦評議会が「ジェナーテラ最高評議会」へ改名。[D:LoD]
193 タラスターのエルフがレンシュの地、レンダーシュの地へ森林拡張。[BCG]
200 ジェナーテラ最高評議会、ドラストールに再度移転、「正義の塔」を建設。一年以内に搭の周囲に「奇跡の都」が花開く。[BCG]
212 “鉄頭蓋骨”ファナック、「ニーダンの十鉱」に対し宣戦布告。その結果、ニーダンの十鉱はグレートウェイを破門。[BCG]

第一期におけるオーランス人部族

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(下の解説と見比べてみてね)

部族名 (英語) 始祖 始祖の配偶者 現在でいう地域 部族の種類
コーディグヴァリ Kodigvalli 王者コーディグ (不詳) エスロリア 夏の部族
ヴェスタンテス Vestantes ヴェステネ(女) “褐色の”ゴラルフ 南部アガー 夏の部族
コロルテス Koroltes コロル・カンドロス (不詳) グレイズランド 夏の部族
オルゴルヴァンテス Orgorvantes オルゴルヴァレ(女) “騎手”ウラーニン クイヴィンの地 夏の部族
ペネンテリ Penetelli ペネーネ(女) “五つの”カストワル 北部アガー 冬の部族
ラストラルゴルテリ Lastoralgortelli “ラストラルゴルの”ジャナルド (不詳) オスリル流域 冬の部族
インフィステリ Infithetelli “双子の”インフィーセ “人食い”ポルスクリプト 北部ターシュ 冬の部族
ジョーガノステリ Jorganostelli “射手”ジョーガノス (不詳) オスリル上流 冬の部族
ベレネステリ Berenethtelli レダイルダ(女) “騎手”ベレン セアード上流 冬の部族


夏の部族の“次男”ヘンガルだけは部族をつくらずにどこかへ行ってしまいます。彼はヒョルト王に発見されるまで世界の果てにいたらしい。