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第二期の歴史:「ダラ・ハッパ動乱」の時代


nacky 卿によれば、Dara Happa Stirs が発売されたそうです。
Mongoose に注文してあるのでそのうちに届くと思いますが、それまでに「ダラ・ハッパ動乱」の時代(前史)について軽くまとめておきましょう。













前のエントリにも書きましたが、EWFによるダラ・ハッパ侵略は、「黄金竜の結社」という宗教組織の浸透というかたちで進みました。


ペランダ地方のスポル帝国(薄闇の帝国)のくびきを脱するかたちではじまったデネシオド王朝(690〜)でしたが、実際はライバンスを中心としたダラ・ハッパ帝国と、北方帝国(アルシル)、南方帝国(テラリール)、ダージーンなどに分裂しており、さらにスポル帝国はなお強壮でした。



(700年代後半ごろのペローリア)


王朝の4代目、“征服帝”と諡号されるエルメキシドロス帝(在位760〜780)により、ダラ・ハッパ帝国はダージーン、テラリール、アルシルを併合し、ふたたびダラ・ハッパ帝国の領土を再征服しました。これは、ちょうどそのころスポル帝国がペランダ都市国家の反乱によって滅び、カルマニア護領が成立したためでもあります。(北方に軍事力を差し向ける必要がなかったため?)


しかし、このエルメキシドロス帝の時代に、皇帝は「黄金竜の結社」をダラ・ハッパに招いています。
次のディスメクシドロス帝(在位780〜800)の時代には、黄金竜の結社(竜の秘法)は大っぴらにダラ・ハッパに広まっていました。826年にはEWFで「第三評議会」が成立、「ジェナーテラの竜」の創造計画をすすめるため征服にのりだした彼らは、850年には皇帝ディスマトリアンを暗殺し、帝国の実権を握ります。


王朝最後の皇帝であるディスマンスヤール帝(在位866〜878)について、史書はこう書いています。

ディスマンスヤール帝は、苦難の時代の善き人物であった。皇位に就いたとき、太陽の祝福が召喚される場面で、かわりに数百本の《太陽槍》が降り注ぎ、儀式に介入しようとしていた竜たちを滅ぼした。後に、帝はこのことについて詩を書いている。


軍団が南方より河(注:オスリル河)をくだりやってきた。軍団は都市を陥とし、誰も知らなかった場所にあったドラゴニュートの巣を目覚めさせていった。


ディスマンスヤール帝の軍とEWF軍は三度の会戦を戦いましたが(アルコス、ゼラノス、オルシウム)、ダラ・ハッパ軍は破れ、帝はユスッパに逃れましたがドラゴニュートに殺されました。
そして EWFの竜がダラ・ハッパの「イェルムの十の試練」を完遂し、皇帝として君臨します。「太陽竜」または「黄金竜」と呼ばれたこの皇帝の支配は、30年にわたり続きました。



ディスマンスヤール帝の息子のひとりウルヴァニヤールは、ゼラノスの戦いで「吠え猛る竜」を倒すことに成功しましたが、竜の炎により焼かれ四肢を砕かれました。ウルヴァニヤールは乞食に身を落し、平民の中に隠れ過ごしました。ウルヴァニヤールは貧しく醜いながら、限りなく心優しい女性と結婚し、平民の暮らしを、生の楽しみを知りました。


やがてウルヴァニヤールに息子が生まれます。カルヴァニヤールと名付けられたこの人物が、やがて父ウルヴァニヤールとともにダラ・ハッパ解放に向けて動き始めることになります。平民のなかで生まれ「貧しき娘の子」とよばれた彼は、それまでの皇帝の「常識」とは異なったやり方で、「ダラ・ハッパ皇帝」である太陽竜と戦うことになるのでした。