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神紀の終り:オォルス・サーラー戦争


いきなり東方諸島編。
このへん、あんまり日本では紹介されてませんよね。(Zeb さんがひとり気を吐いておりますけど)


東方の神話では、世界が周期的に「理法の戦争」(Cosmic War)で破壊されて再生するという周期があるという認識があり、「創造紀」「高神紀」「神紀」「亜神紀」「人間紀」というサイクルでくくられています。


今回の神話は、このうちの神紀、太陽神ゴヴメラネンによる支配が終わる時代のお話です。




f:id:mallion:20110426112931j:plain:w250:leftゴヴネメランの平和の統治は、反神たちを激怒させました。怪物の母アァルは魔王バンダンの血をつかい、オォルス・サーラー(Oorusu Sara)という反神を産みました。
オォルス・サーラーは隠れた者を必ず見つけ出し、戦闘では負けを知らず、出会うものを盲目的な恐怖に落としいれる力をもっていました。


オォルス・サーラーは魔王バンダンのもとに出向きます。魔王は玉座から身を投げオォルス・サーラーに平伏し、かれを神として崇拝することを誓いました。またサーラーは高神紀に世界を征服した魔王ケルタリも調伏し、その力を奪います。


魔王オォルス・サーラーは反神たちを集めると、その全力をもって大賢者オォルデューレンを探すよう命じました。反神たちが高神紀の「理法の戦争」で負けたのは、大賢者の教えのためであったからです。オォルデューレンは世界から隠れ、オォルス・サーラーの力をもってしても見つけることができませんでしたが、しかしそれによってオォルデューレンは世界に関与する力を失いました。


結果として障害を排除した魔王は、地上界を襲い、太陽神ゴヴメラネンを打ち負かしました。後に魔王は天界へも侵攻し、神々を征服します。


しかし、世界を征服しても、賢者たちを征服することはできませんでした。魔王は東方の三賢者の一として名高いネンデューレンに挑みますがその「静」の悟法に全く歯がたたず、軍を解くと魔王はネンデューレンに弟子入りすることを願い出ます。ネンデューレンは三賢者の最高のものとして認められることを思い、微笑みました。


こうして世界に平和が訪れました。オォルス・サーラーは長くネンデューレンの下で悟法を学びます。数百万年とも言われる瞑想の後、彼は「大いなる自己」へ近づき、宇宙の理法であるアトリリスへ至る寸前まで成長しました。しかしサーラーは最後の瞬間に魔境に入り、アトリリスの力を持ちながら堕落しました。


オォルス・サーラーは師であるネンデューレンのところに行き、今度はアトリリスの悟法の力でネンデューレンを完全に破壊しました。


魔王はふたたび反神の軍を召集すると、神々の軍団と最後の決戦を戦いました。
地は裂け海に沈み、百万の島々がうまれました。天は堕ち、空気は燃え上がり、世界は鳴動しました。


しかし戦いのさなか、まったく不動であるところがありました。三賢者の一、マシュナサンが瞑想をする蓮の池。オォルス・サーラーは瞬間、空を飛びその地にいたろうとしましたが、時間と次元を超えその地につく前に、マシュナサンの瞑想の中から“解放の稲妻”ジェレマ・マドゥーンが飛び出し、オォルス・サーラーの仮面を割り、瞑想に費やした時間と力をすべて解放しました。自らの力により、オォルス・サーラーは滅び去りました。


神々はマシュナサンのもとで悟法を学び、世界を出来うるかぎり再生しましたが、大賢者マシュナサンは世界の統治を拒みました。小さな神々による、島々の統治の時代が訪れました。
世界はシャヴァヤに統治されるケランダルス(クラロレラ)、ヴァルゼインに統治されるヴォルメイン、反神に支配されるショーグ海などに分割されました。


こうして神紀は終わり、亜神紀がはじまりました。