ルーンクエスト情報局

新ルーンクエストの情報です。

ハーサルター王子と赤の皇帝

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西山さんのコメント

nishiyama 『サーター王のレガリア「剣」にハーサルターが宿ったワイターを持つバンドが現われれば、ずいぶん正統派ファンタジーだと思ったこともありました。しかも赤の皇帝を凹ませたハーサルターは、ルナーに対して有効な魔法を持っている可能性があるのですよ(笑)。』


で思い出した、ちょっと前に World of Glorantha ML で流れていた話題。
サーター王国が滅んだ「ボールドホームの戦い」で、赤の皇帝に致命傷を負わせたハーサルター王子についての話題です。

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「混沌の汚点」がつくときって?

Glorantha.com 更新。Q&Aでグレッグ回答。
World of Glorantha ML のまとめですな。
画像は混沌に侵されたドラストールに棲む「スライム鹿」さんです。酸で食べ物を融かして、頭をひらいて食べる。らぶりー。

  • 混沌は「外世界の法にしたがうもの」であり、ここであげたルールが常にあてはまるわけではない。

混沌の汚点がつく行為とその確率

  • もともと混沌の生物として生まれる(ブルー、スコーピオンマンetc.):99.99999999999999999999999999999999%
  • 混沌的な行為(強姦、食人etc.):15%(ただし累積しない)
  • 意図して混沌的なカルトに加わる:15%
  • 混沌の儀式に参加する(邪鬼、クラーシトなど):5%
  • 混沌の存在に帰依する:90%
  • 混沌の道具をつかう:10%
  • 混沌のモノを食べる:5%(累積する)
  • 混沌の汚点とは「存在にあいた穴」である。
    • 誰か親しい人を亡くしたときの感覚が「存在の穴」のようだといえる。
  • 世界が「存在の穴」を埋めようとする作用が「混沌の諸相」を生み出す。
  • 混沌のものを食べると混沌になる可能性がある。大暗黒を生き延びた野生生物ならこの危険を知っている。
  • 混沌の汚点を消すのは(可能だとしても)非常に困難である。それは魂に刻まれた傷であり、死でさえ救いではない。救済の方法としては、可能な限り治して、神と和解し、そして死ぬのが最も可能性がある。


ウォクタパスは食べてはいけません。ということか(笑)。
あれ? トロウルは混沌食べられるのでは?


しかし、ブルーに生まれたら救われないというのはアレだな。
混沌生物に救いの手をさしのべる赤の女神えらい。

ルナー帝国のサーター占領政策

  • 反乱の種類
    • 「パンの反乱」(Bread Rebels):在地で普通に生活しながら、反乱者に対しての補給援助をおこなう。情報を流したりもするが、危険なことはしない。
    • 「爪の反乱」(Claw Rebels):猫神インキンのように、潜み、目標を選び、一撃を加えて敵と直接事を構えることなく森へ逃げ込む。
    • 「剣の反乱」(Sword Rebels):カリル、オーンゲリン、オルスタロールなどの本当の反乱者たち。反乱のゲリラにくわわって長く生き延びるものは少ない。
  • 帝国の目的は、経済的収奪にもある。(まりおん補注:ローマのガリア経営のように)
    • 帝国商人への税的な厚遇
    • 歴史上、徴税請負人は最も儲かる職業の一つだった。(帝国への納税額を提示し、それ以外は自分のものにできる)

古代ローマ帝国では、穀物に課された十分の一税を徴収するのに、競争入札で徴税請負人を選抜した。毎年作物の収穫に先立って、ポリスごとに、徴税請負人となることを希望する者が、帝国に納税する額を提示する。最高額を提示した者が請負人に任命され、帝国に対してその約束額の納税義務を負う。作物の収穫期になり、徴税請負人は実際に徴税活動を行う。実際に徴収した額から帝国に約束した額を納税した残りが、徴税請負人のものとなる。作物の実際の収穫は、徴税請負人の選抜以降の天候などの様々な要因に左右される。だから、徴税請負人となろうとする者は、その年の穀物収穫量を慎重に見積もり、それに基づいて自分が帝国に約束する納税額を入札する。

  • 帝国の人口は「平和の一世紀」に増大しており、移民も目的の一つ。
    • ルナー人による「ルナー部族」が創立されている。
    • ルナー化した氏族があり、「忠実な嵐」ドバーダンが信仰されている。奴隷農場経営(プランテーション)も導入されている。
    • サーターに「拝領地」あり。(スタッグランド、ジョムズウルフ)
  • 「分割して統治せよ」
    • 親ルナー派の部族を厚遇する。かつ部族間の抗争をあおる。
  • ルナーは都市文明
    • ダラ・ハッパ文明をもとに築かれたルナー文明は、都市を重視する傾向がある。
    • 都市をおさえれば国土をおさえられると考えている節がある。オーランス人最後の都市ホワイトウォールの征服にこだわる理由。
    • ターシュ人のファザールは、氏族をおさえることがルナー化の前提となることを理解していたようだが、失脚。

ボールドホームの地図

だいたい基本ルールだけだとヒョルト人の背景設定もあやふやでしたし。俺はいまだにヒョルト人の首都ボールドホームがどんな様子なのかさっぱりです。昔はこんなでした、って文章はたまに見るんですが、ルナー支配下の現在はどんななんだよ!  ってなもんです。


地図みつけた。


「らふ・がいど・とぅ・ぼーるどほーむ」という本がありますが、まとめましょうか。


ちなみに、「ルナー支配下のサーターってどんなんだ!」って分からなかったのは皆おなじなのですよ。大むかしのルナー座談会とかのログをみると皆そんなこと言ってる(笑)。

昇嵐の寺院(Temple of the Reaching Storm)

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グローランサ年代記』の「ドラゴン・パス合史」に、以下のような記述があります。


アーグラス王は平和的な手段や軍事的な手段で領国を強化しつづけた。1634年に彼はホーレイの女王と婚約した。求愛があったわけではない。というのは彼女はやがて領国を支配する幼児にすぎなかったからである。女王である彼女の母が娘に代わって誓言を述べた。幼女は女司祭になるべくケロ・フィンの寺院に預けられた。このあと、アーグラスはドラゴン・パス王にしてセアードの王と呼ばれるようになった。


この少しあと、アーグラスはセアード全土を北方や東方の遊牧民の侵入から守るために、昇嵐の寺院の建設にとりかかった。

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赤の皇帝の魔術


World of Glorantha ML より。
赤の皇帝の使う魔術って神性魔術なの?という質問にグレッグ氏と Peter Metcalfe 氏*1が回答していました。

  • 赤の皇帝は「月」を源とする魔術をすべて使うことができる。
  • ただし、一時にすべての力を使うことはできない。事前にどの魔術を使うか準備しておかねばならないし、使わない力については置いておかねばならない。そのため、カルトや組織を使って魔術を行わせることが多い。
  • 赤の皇帝の魔術は以下の3つに分類できる。
    • 赤の皇帝の「仮面」になる前の人物の、エギによって作り替えられる前の人格がもっていた「個人的な魔術」
    • 様々なカルトや組織の長としての立場から来る「組織的な魔術」(ダラ・ハッパ皇帝として《太陽槍》を使ったりするもの)。
    • 「大いなる自己」から来る魔術。集合存在としてのエギから来る「超自然の魔術」。


なるほど。いろいろ魔術は使えるんだけど、準備ができていなかったり、予期しない攻撃があったりすると対応ができないんだな。だから一点集中のハレックみたいなのに襲われると負けてしまうんだろう*2

*1:グローランサのデータ分析の大家

*2:1606年に赤の皇帝は狂戦士ハレックにドブリアンの「ダート戦争」の中で暗殺されている