ルーンクエスト情報局

新ルーンクエストの情報です。

ジェナーテラ大陸の馬の歴史

ジェナーテラには四種類の馬がいて、それぞれは交配可能

・エクイ(Equi):極小型馬。あまりに小さすぎて人を乗せられない。
・ポニー(Pony):小型馬。
・馬(horse):通常の馬。
・ハラ(hala):大型馬。ロスカルムとカルマニアにしかいない。

第一期

ダーラン馬:西方のみ
ガラナ馬:ラリオス、マニリア、スロントス、ドラゴン・パス
ハイアル馬:セアード(ハイアロール族)のみ
ヴァンソ馬:クラロレラのみ

第二期

ダーラン馬:中部海洋帝国
ガラナ馬:ラリオス、マニリア、スロントス、ドラゴン・パス
セレド馬:ペローリア、ペント、クラロレラ
フロナン馬:セシュネラのみ
ゼブラ:パヴィスのみ

第三期

ダーラン馬:旧中部海洋帝国の地
ガラナ馬:ラリオス、マニリア、スロントス、ドラゴン・パス
セレド馬:ペローリア、ペント、クラロレラ
フロナン馬:セシュネラのみ
ゼブラ:パヴィスのみ
チュラン馬:クラロレラのみ
スワーダル馬:フロネラのみ
ジラーロ馬:シリーラ君主領のみ
金瞳馬/新ハイアル馬:グレイズランドのみ



馬とは

馬(ポニー) Horses(Ponies)
Equus caballus

時代:嵐の時代、歴史時代
分布:ペローリア、フロネラ、ペント、クラロレラ
生息:家禽として。野生のものもいる

  • パマールテラには馬はいない(Glorantha Digest 情報)。神知者は馬に乗っていたため、かれらのパマールテラにおける帝国は「六脚帝国」と呼ばれた。
  • もっとも標準的な馬は「セレド馬」(Seradae)(ポニー)
  • ポニーサイズが標準であるため、ジェナーテラ大陸では馬は軽騎兵として運用されることが多く、重騎兵はフロネラなど一部の地域にしか見られない
  • セレド馬:イェルムの戦車を引いたセララオとサラマヴォールの末裔。
  • ヒッポイ(ヒポグリフ)が羽根や爪をもがれて生まれた馬は「偽の馬」(とイェルム神殿は言う)=ペントの馬? おそらく、ダラ・ハッパの馬と交雑してセレド馬となった?
  • ハイアル馬:ハイアロールが馴らした馬。絶滅。
  • クラロレラ人は馬は不完全な動物で、シャンシャン山脈以西(ペント)へ放り出されたと言う。
  • ダーラン馬:ダンマラスタン(論理王国)の始源の馬(魔道起源?)の末裔
  • エクス馬:大型犬ぐらいのサイズしかない小型馬。カルグザントに仕えるのを拒んだため呪われた。
  • フロナン馬:交配によりダーラン馬から作られた。中部海洋帝国の騎士たちに使われた。現在でも西方、カルマニアで見られる。
  • ガラナ馬:ポニー。オーランス人が使う馬。もともとは戦車を引いていたが、ラリオス意外では戦車は使われなくなった。
  • ラニンは馬のスンチェンの精霊だが、オーランスがガラニンを征服した。そのためスンチェンの保護を受けない野生馬の群れが増え、それをエルマルとオーランスが世話した。
  • 新ハイアル馬(金瞳馬):グレイズランド人が復活させた魔術的な力を持つ馬。精霊を見、精霊と戦うことができる。また精霊界へ行って馬の精霊と融合することもある。
  • ジラーロ馬:絶滅していた馬が、フワーレン・ダールシッパの手でルナー帝国で復活した。グローランサで最も速い馬。セアードの女神レラディーヴァの保護を受ける。
  • パランソ馬:クラロレラでダーラン馬と現地の馬が交雑して生まれた、重種馬。クラロレラから、シェン・セレリスによりペントへも広まり、現在ではかなり数も増えている。
  • スワーダル馬:ロスカルム王国のみで見られる、最大の馬。最精鋭騎士団といくばくかの個人が所有するのみ。
  • ヴァンソ馬:クラロレラの現地の馬。美しさで知られる。

■エクス馬(小馬、羊馬、食用馬)

サイズ:小型
一般的な色:いろいろ
起源:神話時代(嵐の時代)
生息地:セシュネラ、ラリオス、フロネラ、クラロレラ、フォンリット、ウマーセラ


エクス馬は人を乗せられるほど大きくなく、野生馬としてのみ見られる。もともとはミスラリ山脈とシャン・シャン山脈の近くに生息していた。





■ダーラン馬

サイズ:馬
一般的な色:焦げ茶色が主流
起源:神話時代(論理王国)
生息地:セシュネラ、ラリオス、フロネラ、クラロレラ、フォンリット、ウマーセラ


ダーラン馬は、セシュネラとフロネラでもっともよく見られる馬である。重武装した人間を乗せることができるぐらい大型だが、それにはある程度の困難が伴う。色は焦げ茶がほとんどだが、「ノーブル・カラー」と言われる白、黒、灰色の馬がときに生まれる。


もともとは論理王国の始祖馬デルスクヴァルの末裔であり、ブリソス島がその起源であるらしい。当時は最大級の馬であり、重武装した人間を乗せられる唯一の馬であった(そうしたときには速度はポニーより遅くなってしまうのだが)。第一期のあいだに、慎重な交配により、より大型なダーラン馬が生まれた。


第二期、神知者の帝国の拡大とともに、ダーラン馬も世界各地に広まった。神知者の没落後も、そのかつての領土(パマールテラのウマーセラなどを含む)で見られる。





■ハイアル馬(金眼馬)
サイズ:馬
一般的な色:黄金色
起源:神話時代(黄金の時代?)
生息地:グレイズランドのみ

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(アハルテケという馬だそうです)


ハイアル馬は、セアードのハイアロール族のみが飼育していた魔法的な馬で、黄金色の毛並みをしていることが特徴。第一期、グバージ戦争でハイアロール部族は滅び去ったと思われる。


第三期になり、グレイズランド人はこのハイアル馬を復活させたと主張している。すべての新ハイアル馬は黄色い眼球をもっているため、「金眼馬」との別名をもつ。
ハイアル馬は、ジラーロ馬をのぞいて最も速い馬であり、高い知性と精霊視の能力を持つ。精霊界に入るものさえいるようである。この馬に乗れるのは、グレイズランド人と、彼らが認めた者だけである。


ハイアル馬とは、「黄金の瞳のヒーロークエスト」により、特別な絆を結ぶことができる。


ガラナ


サイズ:馬
一般的な色:焦げ茶〜茶色。ふつうは尻尾は体色より濃い。
起源:神話時代(緑の時代)
生息地:ラリオス、マニリア


ガラナ馬はタフなポニーで、ヴィングコット人、のちのヒョルト人が軽戦車(チャリオット)を引くためにこの馬を使った(現在では、戦車を使うのはラリオスの東部原野だけとなっている)。ガラナ馬はまた、裸馬や簡単な馬勒(ばろく) のみを使って乗られることもある。

ラニン族は、緑の時代のスンチェン人の一部族であったが、曙の時代にはラリオスにわずかに生き残っているのみとなっていた。オーランスがガラニンを征服したため、彼らの馬はオーランス人の地で広く放牧された。ガラニン族の保護を受けない馬を、オーランスの近侍であるエルマルが保護したのである。


フェルスター低地には、イェローナと呼ばれる星の神の氏族もいた。


ラニン族は「第二ダリ同盟」を結んでいた。フレーラー・アマーリを中心としたダンガン連合が崩壊し、英雄ダリの「ダリ同盟」が成立。ダリの死後、ダリ同盟も崩壊したが、後に部族連合として再成立した。
エネアルの次男ヴストールオーランス信仰を拒否して評議会と対立。タラスターから入った評議会は320年に「ゼブラ森の戦い」でヴストール族を降伏させた。



グローランサ年代記より(p.275):

小馬(ポニー)の物語


 ある日、オーランスはヒョルトの子らが乗る軍馬が欲しいといって、世界のあらゆる役に立つ動物の審査会を開くことにした。そこで多くの獣が人に仕えるために整列した。
 審判役を務めたエルマルは馬を選んだ。馬は強くて勇気があり、従順で愚かだったからである。とはいえ彼は馬を愛し、動物を愛する者だけが知る特別な方法で馬に話しかけた。そして馬とエルマルはいつも一緒に仕事をした。
 エルマルが嵐の氏族と縁組みをしたとき、彼は義父オーランスに贈物をした。戦車を引く二頭の種馬と、つがいの雌馬である。これが神の軍馬のおこりである。


ラリオスの物語


 前の物語とは異なるラリオスの伝承もある。そこでは馬の神ガラニンが登場する。
 ガラニンは、曙の言葉をまだ受け入れていない非常に未開な民スンチェン人を仲間につけるために(そして支配するために)西方人が考えた、誤った「動物の系統」の一部である。それによれば、「ガラニンの父はローファク、蹄を持つ動物の神である。ローファクの親はハイキムとミキュー、すべての獣の祖であるドラゴンである」。
 ガラニン人とはラリオスが文明化される以前、かの地に住んでいた小馬に乗る人々の総称である。セシュネラとタニソールを支配していた獅子の民、バスモル人がその宿敵だった。


 ドラゴン・パスでは、「ドラゴン・キル戦争」でガラナ馬も絶滅し、後に北方や南方からの移住とともに馬も連れてこられたが、北方の馬のなかにはセレド馬を祖とする馬も多かった。



■セレド馬


サイズ:馬
一般的な色:さまざま。一部地域で特徴的な色の馬を産する(アルコスの黒馬、ライバンスの白馬など)
起源:神話時代(緑の時代)
生息地:ペローリア〜マニリア、ペント、クラロレラ


セレド馬はグローランサで最も一般的な馬である。神話時代のレンシ族やジェナロング朝(ペント遊牧民の祖)が使っていた馬はセレド馬であったようだ。


神話時代には重戦車や軽戦車を引いて戦闘に参加することが多く、ガラナ馬の軽戦車を用いたラリオス高地地方より戦闘面では優れていたという(これは馬の能力差ではないのではないかとも言われているが)。神話時代にも騎馬できる大きさの馬は希に見られたが、ハイアロール族のハイアル馬には劣っていたという。ハイアル馬の神話的起源はヒポグリフの神ヒッポイであり、イェルムの戦車馬が起源のセレド馬とは異なっている。


第二期ごろまでには、セレド馬の一部は品種改良の結果、騎乗して戦闘ができるぐらいまでは大型化していたが、それでも武装した戦士が乗った場合は、すぐに疲労してしまうことが多かった。(これが、ペローリアやペント地方で重装騎兵が普及しなかった原因と思われる。一方、西方ロスカルムやその末裔であるカルマニアでは、大型馬により騎士が養われることとなる)

また、第二期にはペローリアでは野生馬が絶滅している。これは文明化により、ほとんどの草原が耕地となったためであると言われている。


第三期には、大型のセレド馬が飼育されることが多くなった。これは、戦場で騎馬で戦うことが多くなったためである。