基本的には「Masters of Luck and Death」の情報。
神紀の終り:オォルス・サーラー戦争
いきなり東方諸島編。
このへん、あんまり日本では紹介されてませんよね。(Zeb さんがひとり気を吐いておりますけど)
東方の神話では、世界が周期的に「理法の戦争」(Cosmic War)で破壊されて再生するという周期があるという認識があり、「創造紀」「高神紀」「神紀」「亜神紀」「人間紀」というサイクルでくくられています。
今回の神話は、このうちの神紀、太陽神ゴヴメラネンによる支配が終わる時代のお話です。
続きを読む第二期の歴史:「ダラ・ハッパ動乱」の時代
nacky 卿によれば、Dara Happa Stirs が発売されたそうです。
Mongoose に注文してあるのでそのうちに届くと思いますが、それまでに「ダラ・ハッパ動乱」の時代(前史)について軽くまとめておきましょう。
ルナー帝国の「啓発」について
「啓発」(Illumination)
“啓発”の力は第一期の“光の神”ナイサロールによってグローランサに広まりましたが、「事前に疫病を広めておいて、癒し手として現われてカルトを広める」とか酷いことをやったために反発を受け、アーカットやハルマストをはじめとする諸民族の反攻を受け滅ぼされました。
「啓発の道程」(RQ2 のサプリメントが原典)によれば、その神話はつぎのようなものになります。
ある者はラーショランと呼ばれ神がこの哲学を発展させ、教えを広めたという。ラーショランは最後に生まれた神々か、最初に創られた混沌の神性のいずれかであった。彼は大暗黒のあいだの何れの時かに混沌の神に殺されたと言われている。
第一期の終わり頃、死すべき定めの者たちが新しき神を作り出すことに成功した。それは“完全なるもの”オセンタルカ、後に“輝けるもの”ナイサロールとも呼ばれた。その神はぺローリアの人々にこの尊称で恭しく崇拝された。ジェナーテラ西方では、この神性は“裏切り者”“呪われるべき虚言者”を意味する耳障りな言葉「グバージ」という名で呼ばれた。
(中略)
「解放者」たる“フマクトの息子”アーカットは大陸を横断する灰燼の道程を残し、三世代にわたる英雄的な大地の浄化を率いて、ついには最後の勝利を得た。ほとんど誰もがこの神は滅ぼされたのだと信じた。カルトと生き残りの信徒が神の死を越えて生き延びたのかどうか論ずるものもあるが、誰もが啓発の哲学は生き延びたのだということを認めている。第一期から今日ルナー帝国で公式にナイサロールが崇拝されるようになるまで、ひそかにグバージ信仰は続いていたのだと主張している者もいる。
第三期に入り、赤の女神は偉大なる探索の道に乗り出し、その途中で精霊界の虚無の影への道を探し求めた。彼女はそれと出会って打ち負かし、その過程でナイサロール神に啓発された。彼の知識をもって彼女はさらに深奥へと進み、クリムゾン・バットをその永遠の束縛から解放した。彼女はバットを伴い故郷に帰還するとその強大な帝国を確立したのである。その時以来、啓発の哲学を含むナイサロールのカルトの教義は赤の女神のカルトにとって不可欠なものとなった。
で、啓発とはなんだったのか。
前のエントリによるまとめによれば、次のようになります。
「ウォクタパス料理法」“深鍋”エルウリンの著作より
ネットを漁っていて見つけた。
この翻訳がネット上にあることを忘れていました。
毒は前もって除いてあると信じてよかった(当日のボールドホームの死亡記録:“アオリーネ・トールならびにナイーミ・アリラーなる給仕女、幸福に浸るあまり体張り裂く。アローンのイリシップ・ギャングル、泥酔して屋根より落ち、首の骨を折る。『七面鳥の義姉妹(Gobbler's Sister-in-Low)』の名も無き674名の奴隷、憤死するも理由不明”)。
ひどい、ひどすぎる(笑)。何をやっているのかサーター王家。
エルウリン少年の友達が毒袋の洗浄を命じられ、次々と死んでいったさまが憤りを込めて記されている。エルウリンが偉大な料理人になろうと思ったのも、ひとつには「そうすればこんな仕事をいいつけられずにすむから」ではなかったろうか?